2025年の新NISA、どの銘柄を選ぶべき⁉

株式投資

2025年の新NISAはどうなる?投資初心者が投資すべきファンドは⁉

ドナルド トランプ氏が、2024年11月の米大統領選で再選したことで、2025年1月20日からのトランプ大統領のアメリカンファースト政策が、再び強化される可能性があります。

これにより米国のみならず、世界全体の経済や金融市場で貿易摩擦が再燃する可能性があり、世界に大いなる影響を与え、投資環境にも影響すると予想されます。

政治的な出来事は、株式市場や為替動向、世界経済だけでなく、我々のお財布事情にもさまざまな形で影響をおよぼす可能性があります。

この記事では貿易摩擦が起きた場合、投資初心者が対応策としてどのようなインデックスファンドに投資をすれば、チャンスがあるのかいくつかのファンドを紹介しています。

全世界株式(オールカントリー)の影響は?

全世界株式オールカントリー(アメリカを含む先進国や新興国の株式に分散投資しているため、アメリカの貿易摩擦や関税引き上げの影響を受ける可能性があります。

特に、アメリカ市場の影響が大きい企業が多く含まれているため、その影響はモロに受ける可能性があります。

ただし、オールカントリーファンドは、特定の地域,産業や業種(セクター)への分散可も行っているため、米国との貿易を直接行っていない地域や業種があり、リスクを軽減できる効果もあると言えるでしょう。

したがって、短期や長期的な視点から見ても、幅広く分散投資を行っていると言うメリットを得られる可能性があると言えます。

S&P500

構成銘柄: S&P500は、アメリカの主要企業500社で構成されており、テクノロジー企業だけでなく、金融、ヘルスケア、消費財など幅広いセクターが含まれています。
※:加重方式(企業株の割合)
加重方式: S&P500は時価総額加重平均で構成されており、時価総額の大きい企業がより大きな割合を占めます。

リスクとリターン: 米国内の幅広いセクターに分散投資しているため、米国経済が低下しない限り安泰と言えますが、米国の雇用統計の悪化や失業率の増加などによってはリーマンショック級の急落を引き起こす可能性も秘めています。

S&P500の年間リターン率で最高の高パフォーマンスだった年は1954年で、リターン率は52.62%でしたが、直近7年間でのパフォーマンスは、以下で解る様にマイナスの年も有りました。

2024年: 約27.4%
2023年: 約24.2%
2022年: 約-19.4%
2021年: 約26.9%
2020年: 約16.3%
2019年: 約28.9%
2018年: 約-4.4%
2017年: 約19.4%

2017年から2024年までのS&P500の平均年間リターン率は約15.19%となっています。

そこでこの記事では、リスクがあるもののハイリターンが期待できる銘柄を紹介しています、コスト面やリスクも有る事を理解したうえで、興味のある方は お読みください。

また、コスト面やリスクを考慮したうえで、米国株に頼らない銘柄も紹介しているので、投資の参考になれれば幸いです。

S&P500と全世界株式

低コストで幅広く分散投資できる点から非常に優れた選択肢であると、よく言われている 全米株式S&P500 や 全世界株式オールカントリーファンド ですが、3年以内など明確な目標値がある場合、多少のリスクを受けてもリターン率が高いファンドに投資したい、という方に2銘柄以外で、期待できる投資先をご紹介します。

ただし、世界情勢に加えて地政学的リスクもあることから、期待値は常に確実ではないため、市場動向やニュースを意識したうえでの自己判断で投資に挑んでください。

iFreeNEXT FANG+インデックス

昨年の米国経済は、危ないとされていながらも ソフトランディング(経済が急激な景気後退や不況に陥ることなく、緩やかに成長や安定を維持)出来たことも有り、2024年度は米国株の伸び率は良かったとされています。

そこで紹介するのが、SP500よりも高パフォーマンスだった i Free NEXT FANG+インデックスです。このファンドは2024の1年間リターン率が70%を超えたことも有る高パフォーマンスのインデックスファンドです。(情報・ Yahoo!ファイナンス

SP500を支える、主要株式を集めた10社からなるFANG+インデックスのFANGは(Facebook(Meta),Amazon,Netflix,Google(Alphabet)の頭文字を合わせたものとなっています。

構成銘柄:2024年12月時点の情報です(四半期ごとに見直されることがあります)

  • フェイスブック(メタ)
  • アマゾン
  • ネットフリックス
  • グーグル(アルファベット)

その他、含まれている企業には[Apple,Microsoft,Nvidia,clowdstrike,servicenow,Broadcom]があります。

  • アップル
  • マイクロソフト
  • エヌビディア
  • クラウドストライク
  • サービスナウ
  • ブロードコム

これらの企業はグローバルに事業を展開しているため、関税や貿易制限が業績に影響を与えることがあり、貿易摩擦の影響を受ける可能性があります。

ただし、これらの企業は米国内でも強力な市場シェアを持っており、米国内の需要だけでも十分なリターンが期待できる可能性もあります、これらテック株はトランプ大統領が進めるアメリカンファーストの政策の恩恵を受ける可能性も十分にあると言えるでしょう。

加重方式: FANG+インデックスは均等加重平均で構成されており、各銘柄が同じ割合で組み入れられています。

高い成長ポテンシャルはありますが、専門分野にかたよっている事もありリスクも高いといえます。

リスクとリターン: テクノロジー企業は高い成長ポテンシャルを持つ一方で、貿易摩擦や規制の影響を受けやすいとも言えます。

S&P500との比較

  • 成長ポテンシャル: FANG+インデックスは、テクノロジー企業に集中していることも有り、高い成長ポテンシャルがあると言えますが、リスクも高いと言えるでしょう。
  • 安定性: 貿易摩擦が起きた場合、テクノロジー企業が影響を受けやすいことを考えると、S&P500の方が安定性が高いと言えるかもしれません。

積立投資は、複利の効果を活用することで、長期的に資産を増やすことができ、物価高騰が続く場合でも、企業の売上や利益が増加することで、株価が上昇する可能性があります。
これにより、積立投資の価格も伸びることが期待できます。

特に、ドルコスト平均法を利用した積立投資は、価格が上下した時でも定期的に購入をする事で、平均単価を下げる効果が期待でき、長期的なリターンを得やすくなります。

物価高騰のスピードや経済状況によっては、短期的な変動があるかもしれませんが、長期的な視点で見れば、S&P500に積立投資するほうが有効な手段と言えると思います。

しかし、昨年の様な急成長を期待するのであれば、FANG+インデックスも魅力的な選択肢の1つと言えるでしょう。

購入先:
松井証券
マネックス証券
auカブコム証券
楽天証券
SBI証券
SMBC日興証券
岩井コスモ証券

イノベーション・インデックス・AI

イノベーション インデックス AIは、次世代テクノロジー企業(Aiに特化した企業)に焦点を当てたインデックスファンドです。

このファンドには昨年、急成長をしたエヌビディアも含まれており、AI関連銘柄は一旦伸び悩むことが有るかもしれませんが技術自体は、加速していける業種と言えるため、今後も期待できると言えるでしょう。

また、同じく話題となったビットコインを大量購入し続けているマイクロストラテジーも含まれています。

過去には年間リターン率が47%を超えたことも有る高パフォーマンスのインデックスファンドです。(情報・ みんかぶ

以下は、主要な組み入れ銘柄の一部です:

  • マイクロストラテジー (MSTR) – 情報サービス
  • エヌビディア (NVDA) – 電子機器・部品
  • メタ プラットフォームズ (META) – メディア・娯楽
  • アルファベット A (GOOGL) – メディア・娯楽
  • マイクロソフト (MSFT) – ソフトウェア
  • スノーフレイク (SNOW) – ソフトウェア
  • マーベル テクノロジー (MRVL) – 電子機器・部品
  • デジタル リアルティ トラスト (DLR) – 不動産投信
  • インテル (INTC) – 電子機器・部品
  • オラクル (ORCL) – ソフトウェア

これらの企業は、AIやテクノロジー分野で革新的な取り組みを行っている企業です。

購入先:

  • 楽天証券
  • みんかぶ
  • マネックス証券。

WCM世界成長株厳選ファンド

このファンドは年間リターン率が70%を超えたことも有る高パフォーマンスのインデックスファンドです。(情報・ みんかぶ )

銘柄の内容: WCM世界成長株厳選ファンドは、次のような特徴を持つ銘柄に投資しています:

  • 参入障壁の持続可能性: 競争優位性を持つ企業。
  • 企業文化: 強固な企業文化を持つ企業。
  • 構造的成長力: 長期的な成長が期待できる企業。
  • バリュエーション: 適切な評価がされている企業。

具体的な組み入れ銘柄は、ハイテク株、医薬品、保険、外食、倉庫、運輸、農業、水産など、基本的に30~50銘柄程度に集中投資されており、世界各国の金融商品取引所に上場している株式に分散投資化されています。ただし、厳選時期においては22銘柄程度の場合もあります。

購入先:

  • 楽天証券
  • みんかぶ(投資信託)
  • Yahoo!ファイナンス

リターン率が良かったファンドを紹介している動画チャンネルです。
情報元[天村くんお金かしてよ]より ※:2024年1月時点の情報です。
【新NISA】ネット証券5社を徹底比較【SBI証券・楽天証券・マネックス証券・auカブコム証券・松井証券】

米国に依存しない新興国市場への投資

アメリカが各国の物流に関税を上げると、株価にはさまざまな影響が出る可能性があります。特に輸入依存度の高い企業や産業は大きな影響を受けるでしょう。影響を受けにくい国としては、インドやインドネシアなどの新興国が挙げられます。

2025年のNISA(少額投資非課税制度)投資において、トランプ大統領の再選というシナリオが現実味を帯びる中、投資家は貿易摩擦に対する準備を始めています。特に注目すべきは、次世代テクノロジー企業に投資するインデックスファンドです。

インドやインドネシアのファンドは、成長が期待できる新興国市場に投資するための良い選択肢です。これらの国々は、国内市場が成長しており、アメリカの影響を受けにくいとされています。他にも、ブラジルやベトナムなどの新興国市場も注目されています。これらの国々に分散投資することで、リスクを分散しながら成長の機会を捉えることができます。

成長が期待できるインデックスファンドや投資信託:

  • インド:
    • SBIインド&ベトナム株ファンド: インドとベトナムの成長市場に投資できるファンドです。
    • イーストスプリング・インド株式オープン: インドの主要企業に投資するインデックスファンドです。
  • インドネシア:
    • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス: インドネシアを含む新興国市場に分散投資するファンドです。
    • SBI 新興国株式インデックス・ファンド: 新興国全体に投資するファンドで、インドネシアも含まれます。
  • ブラジル:
    • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス: ブラジルを含む新興国市場に分散投資するファンドです。
    • 楽天・新興国株式インデックス・ファンド: 新興国全体に投資するファンドで、ブラジルも含まれます。
  • ベトナム:
    • SBIインド&ベトナム株ファンド: ベトナムの成長市場にアクセスできるファンドです。
    • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス: ベトナムを含む新興国市場に分散投資するファンドです。

これらのファンドは、各国の成長市場に投資するための選択肢として有望です。

注意: eMAXIS Slim 新興国株式インデックスや楽天・新興国株式インデックス・ファンドには、米国株は含まれていません。これらのファンドは、新興国市場に焦点を当てており、米国を含む先進国の株式は対象外です。

新興国市場への投資は、成長ポテンシャルが高く、リスク分散の効果も期待できるため、投資家にとって魅力的な選択肢です。インドやインドネシア、ブラジル、ベトナムなどの国々に分散投資することで、リスクを分散しながら成長の機会を捉えることができます。

中国への投資は要注意

アメリカへの輸出をしなくても国内だけでGDPを保てる国としては、中国が挙げられます。

中国はアメリカへの輸出を行わなくても国内でGDPを維持できる経済力を持っているとされていますが、前回、トランプ氏な大統領就任時に行った関税引き上げは、中国経済に大きな影響を与えました。

中国経済は一時的に回復を見せましたが、現在の状況は依然として厳しいとされています。特にデフレ状態が続いており、経済の持続的な回復が課題となっています。

中国政府は景気刺激策を講じていますが、構造的な問題が根深く、短期的な回復は難しいとされており、アメリカとの貿易摩擦が再び激化すれば、中国経済にさらなる影響を与える可能性があると言えるでしょう。

中国だけでなくトランプ大統領の再選により、世界経済や投資環境が変動する可能性があります。彼の政策は、関税の引き上げや規制緩和など、特定の産業や市場に影響を与えることが予想されており、投資家は市場の変動に対して敏感になる必要があると言えます。

特に、関税の引き上げが行われる場合、輸出依存度の高い企業や産業は影響を受けやすくなると言えるでしょう。

2025年の新NISA(投資心得)

投資は持続が肝心です。投資を行う際は、リスク分散や市場の動向を注視することも重要です。また、適切な投資戦略を立てることが求められます。

ドルコスト平均法の活用

投資初心者の方には、「ドルコスト平均法」という方法を紹介します。これは、定期的に同じ金額を投資し続ける方法で、価格が安いときは株を多く購入でき、価格が高いときに少なく株を購入することで、必然的に平均購入単価を下げることができます。

この方法は、価格の変動に左右されず、長期的な投資に向いています。暴落があっても積立投資を続けることが大切ですが、そのためには余裕資金を確保することが前提となります。

投資のリスク管理

投資を行う際には、リスク分散が非常に重要です。オールカントリー(全世界株式)ファンドなど、複数の地域や産業に分散して投資することで、1つの国や企業のリスクを減らすことができます。ただし、どんな投資にもリスクはつきものです。特に、暴落時にも投資を続けられるかどうかを自分で確認することが大切です。

余裕資金での投資

投資は余裕資金で行うのが基本です。毎月の生活費が足りないのに投資をしていると、万が一の時に困ってしまいます。投資を始める前に、少なくとも6か月分の生活費を貯金してから始めることをおすすめします。急な出費や病気などのリスクに備えるためにも、手元に現金を確保しておくことが重要です。

ポートフォリオの見直し

最後に、投資をする際には、自分のポートフォリオを定期的に見直すことが大切です。無リスク資産(現預金や個人向け国債など)とリスク資産(株式や投資信託など)の割合を確認し、無理なくリスクを取れるバランスを保つようにしましょう。


まとめると、2025年の新NISA投資では、米国経済が強いとはいえ、トランプ大統領の再選により「アメリカンファースト政策の影響を受ける可能性は、あるものの」長期的な視点で安定したリスク分散投資をするか、戦略を立て高配当を狙うかが鍵と言えます。

いずれを選択するにせよ、市場変動の動向に注意しながら、余裕資金での投資を行うことが成功のカギとなります。

以上『2025年の新NISA、どの銘柄を選ぶべき⁉』でした。

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