PERとは?

株式投資

PERとは?

PERとは〝 株価収益率 〟のことを言い、Price Earnings Ratio(プライス・アーニングス・レイシォ)の頭文字をとった略称であり、現在の株価が1株当たり純利益(EPS)の何倍にあたるのかを示した指標です。

または、企業の時価総額の何倍なのか、何年間で時価総額と同じだけの利益を稼ぐ事が出来るのかを、 あらわした予想の指標でもあります。

会社の収益性に注目したい場合は、PERを重視するとよいでしょう。

[計算式]
PER=時価総額÷当期純利益
時価総額=株価×発行株数
当期純利益=一株当たりの利益(EPS)×発行株数

上記の算出方法を見てわかるように、PERは株価によって上下変動するため、市場で取引が行われているときは、特に人気のある企業の株価は、数秒 or 数分 単位の取引によって変わって行きます。

PER値は、企業の業種・業態・規模 などによって、適正値があり、一概に高過ぎ や 低すぎ とは言えませんが、この指標を理解する事により、現在の株価が 割安か 割高か を、大まかに判断する目安にもなります。

利益を出していても、株価が安かったり、投資家の期待値によって、株価が高まったりすることもあるので、取引市場全体や業種全体、あるいは 同じ会社の過去の数値と比較して判断する必要があります。

PERが 異常に高い時などは、ある意味 投資家たちの期待値をあらわすバロメーターとして見ても良いと思います。

2022年度・業種別・PER 目安データ

※2022.1月・7月・11月 時点の業種の月別 リストアップデータです。

プライム市場 1月 7月 11月
1 水産・農林業 14.2 13.0 11.8
2 鉱業 71.7 12.2 22.2
3 建設業 10.1 10.6 10.2
4 食料品 23.3 18.0 18.2
5 繊維製品 78.9 18.2 19.6
6 パルプ・紙 19.2 9.2 8.7
7 化学 21.5 13.9 14.2
8 医薬品 20.2 37.3 38.1
9 石油・石炭製品 6.6 3.3 3.1
10 ゴム製品 21.2 9.8 9.9
11 ガラス・土石製品 26.7 11.2 11.8
12 鉄鋼 21.0 7.5 8.0
13 非鉄金属 14.5 6.9 7.5
14 金属製品 12.9 12.2 12.6
15 機械 32.2 15.7 16.4
16 電気機器 27.3 16.8 17.2
17 輸送用機器 54.5 13.4 14.1
18 精密機器 25.2 17.6 17.8
19 その他製品 17.0 14.4 13.6
20 電気・ガス業 12.0 20.1 19.3
21 陸運業 30.6 32.2
22 海運業 10.5 1.8 1.9
23 空運業
24 倉庫・運輸関連業 11.5 9.8 10.2
25 情報・通信業 21.6 23.1 24.1
26 卸売業 15.4 9.7 10.4
27 小売業 53.5 20.9 21.3
28 銀行業 10.2 7.4 7.8
29 証券、商品先物取引業 9.0 6.2 6.7
30 保険業 12.2 9.8 9.7
31 その他金融業 11.7 10.4 10.7
32 不動産業 14.7 11.6 12.1
33 サービス業 113.0 21.7 20.4
スタンダード市場 1月 7月 11月
1 水産・農林業 24.9 11.6 12.1
2 鉱業 17.3 5.6 6.6
3 建設業 67.0 7.5 7.6
4 食料品 18.2 19.0
5 繊維製品 19.8 13.3
6 パルプ・紙 8.5 16.0 16.2
7 化学 17.3 11.4 12.5
8 医薬品 14.2 14.5
9 石油・石炭製品 16.9 18.2
10 ゴム製品 13.3 25.6 24.1
11 ガラス・土石製品 49.8 11.7 13.4
12 鉄鋼 116.6 7.9 8.3
13 非鉄金属 13.6 10.1 9.5
14 金属製品 12.5 9.0 9.1
15 機械 12.9 14.7 15.2
16 電気機器 12.5 11.6 12.5
17 輸送用機器 10.9 9.4 9.5
18 精密機器 14.5 15.6 15.6
19 その他製品 20.4 30.1 19.0
20 電気・ガス業 75.4 15.8 15.0
21 陸運業 12.4 9.6 9.3
22 海運業 52.7 6.6 6.4
23 空運業 8.1
24 倉庫・運輸関連業 7.9 7.8
25 情報・通信業 16.7 18.8
26 卸売業 11.4 11.7
27 小売業 47.6 22.8 20.3
28 銀行業 36.6 9.7 9.5
29 証券、商品先物取引業 15.5 11.2 10.2
30 保険業
31 その他金融業 14.7 14.1
32 不動産業 17.2 9.0 8.5
33 サービス業 20.1 18.1
グロース市場 1月 7月 11月
1 水産・農林業
2 鉱業
3 建設業 13.7 12.2
4 食料品 94.7 23.7 42.2
5 繊維製品
6 パルプ・紙 85.4
7 化学 16.7 26.4
8 医薬品
9 石油・石炭製品 27.8
10 ゴム製品 26.1
11 ガラス・土石製品
12 鉄鋼
13 非鉄金属 22.4 26.9 24.9
14 金属製品
15 機械
16 電気機器 63.4 62.5
17 輸送用機器 27.3 26.7
18 精密機器
19 その他製品 36.1 62.9
20 電気・ガス業 41.7 32.6
21 陸運業
22 海運業 70.2
23 空運業 10.3
24 倉庫・運輸関連業 33.0 13.4 10.5
25 情報・通信業 38.7 59.8 85.9
26 卸売業 80.5 105.8 92.9
27 小売業 51.5 43.4
28 銀行業
29 証券、商品先物取引業 3.2
30 保険業 21.9 66.6 61.9
31 その他金融業 64.1 17.1 22.6
32 不動産業 24.4 16.3 68.9
33 サービス業 66.3 77.5
補足説明として、社会全体の情勢により流通がストップしたり、天候などによって豊作や不作といったことによる影響も、投資家たちの判断材料であることを意識すると良いでしょう。
※ データ内容は1年間を通してのものであり、複数年のデーターではありません。
データーを見ても わかる様に、月別だけでも 取引市場や銘柄[鉱業・食料品・繊維製品]などの様に大きく変化する業種もあり、安定している業種でも、年度別で比較すると変動がみられる業種もあるので、思い込みでの投資は注意が必要です。
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