PBRとは?

コラム

PBRとは?

PBR とは、プライス ブック バリュー レシオ(Price Book-value Ratio)の頭文字を取った略称で(株価純資産倍率)の事をいい、会社の純資産と現在の株価との関係を表した指標です、PER と同く 現時点での株価が1株当たりの純資産(BPS)の何倍かを示したものであり、相場より割高か、割安かを 判断する目安として使用される指標です。
会社の資産を重視する場合は、PBRに注目するとよいでしょう。

PBRの計算方法

PBR(株価純資産倍率)は、株価を1株あたりの純資産額(BPS)で割って求めます。

[計算式]

PBR の基本的な算出方法は【時価総額 ÷ 純資産】ですが【株価÷1株純資産】での算出方法が採用されることが多いようです。

PBR=株価÷1株あたり純資産(BPS)
1株あたり純資産(BPS)=純資産÷発行済み株式数

例)株価が1000円で、BPS(1株あたり純資産)が1000円の会社なら、PBRは1倍となります。
1000円 ÷   500円=2倍     (割高)
1000円 ÷ 1000円=1倍  (評価基準)
1000円 ÷ 1250円=0.8倍(割安)

一般的にPBRの指標が 1倍以下だと割安株であると 言われています。
※:ただし絶対的な指標というわけではなく、業種により違いが有るため 過去の数値や同業種全体、または 取引市場での相場などで 平均的に何倍が妥当であるかを比較する必要もあります。

2022年度・業種別・PBR目安

※2022年どの 1月・7月・11月 時点の業種の月別 リストアップデーターです。

プライム市場 1月 7月 11月
1 水産・農林業 1.0 1.2 1.1
2 鉱業 0.5 0.5 0.6
3 建設業 0.8 0.9 0.8
4 食料品 1.2 1.3 1.3
5 繊維製品 0.7 0.8 0.9
6 パルプ・紙 0.6 0.5 0.5
7 化学 1.2 1.1 1.1
8 医薬品 1.3 1.4 1.4
9 石油・石炭製品 0.6 0.6 0.6
10 ゴム製品 0.9 0.9 0.9
11 ガラス・土石製品 0.9 0.9 1.0
12 鉄鋼 0.5 0.5 0.5
13 非鉄金属 0.8 0.7 0.8
14 金属製品 0.6 0.7 0.7
15 機械 1.3 1.2 1.3
16 電気機器 1.8 1.6 1.7
17 輸送用機器 0.8 0.7 0.8
18 精密機器 1.6 1.6 1.6
19 その他製品 1.4 1.6 1.2
20 電気・ガス業 0.7 0.7 0.7
21 陸運業 1.0 1.1 1.2
22 海運業 1.5 0.9 0.8
23 空運業 1.0 1.3 1.6
24 倉庫・運輸関連業 0.8 0.9 0.9
25 情報・通信業 2.2 2.3 2.3
26 卸売業 0.9 0.9 1.0
27 小売業 1.7 1.8 1.8
28 銀行業 0.3 0.3 0.3
29 証券、商品先物取引業 0.7 0.7 0.7
30 保険業 0.8 0.8 0.8
31 その他金融業 0.9 0.9 0.9
32 不動産業 1.1 1.1 1.3
33 サービス業 2.3 2.4 2.2
スタンダード市場 1月 7月 11月
1 水産・農林業 0.6 1.3 1.2
2 鉱業 1.1 0.9 1.0
3 建設業 0.5 0.6 0.6
4 食料品 0.5 1.0 1.1
5 繊維製品 0.5 0.5 0.5
6 パルプ・紙 1.4 0.5 0.5
7 化学 1.3 0.7 0.7
8 医薬品 0.5 0.9 1.0
9 石油・石炭製品 0.6 0.8 0.6
10 ゴム製品 0.4 0.5 0.5
11 ガラス・土石製品 0.7 0.8 0.6
12 鉄鋼 0.5 0.4 0.4
13 非鉄金属 0.6 1.0 0.9
14 金属製品 0.9 0.5 0.5
15 機械 0.4 0.7 0.7
16 電気機器 1.1 0.8 0.8
17 輸送用機器 0.4 0.4 0.4
18 精密機器 0.4 1.1 1.1
19 その他製品 0.6 0.7 0.7
20 電気・ガス業 0.5 0.3 0.3
21 陸運業 10.4 0.5 0.5
22 海運業 0.4 0.7 0.7
23 空運業 1.6 9.5 7.6
24 倉庫・運輸関連業 0.6 0.4 0.4
25 情報・通信業 1.4 1.6 1.7
26 卸売業 0.6 0.6
27 小売業 0.9 1.3 1.3
28 銀行業 0.3 0.2
29 証券、商品先物取引業 0.6 0.7 0.7
30 保険業 0.8
31 その他金融業 1.2 0.8 0.8
32 不動産業 17.2 0.7 0.7
33 サービス業 1.1 1.2
グロース市場 1月 7月 11月
1 水産・農林業
2 鉱業
3 建設業 1.6 1.3 1.2
4 食料品 6.4 5.9 3.4
5 繊維製品
6 パルプ・紙
7 化学 5.2 3.5 3.7
8 医薬品 3.7 4.0 4.1
9 石油・石炭製品
10 ゴム製品
11 ガラス・土石製品
12 鉄鋼
13 非鉄金属 4.3 3.1 2.8
14 金属製品
15 機械 4.0 3.5 3.2
16 電気機器 6.9 5.6 5.3
17 輸送用機器 1.7 1.3 1.2
18 精密機器 2.1 3.1 2.7
19 その他製品 1.7 4.3 8.5
20 電気・ガス業 5.9 1.6 1.2
21 陸運業
22 海運業
23 空運業
24 倉庫・運輸関連業 3.9 2.3 1.8
25 情報・通信業 5.1 4.2 4.6
26 卸売業 2.6 3.9 4.5
27 小売業 3.5 3.6 3.5
28 銀行業
29 証券、商品先物取引業 10.9 9.9 2.2
30 保険業 1.7 1.5 3.1
31 その他金融業 6.0 3.3 4.9
32 不動産業 2.0 2.2 3.1
33 サービス業 3.5 3.5 4.2

PBRでの判断基準

PBRは、株価が会社の資産に対して適正な水準であるのかを表すもので、企業の成長性の分析を示す指標の一つです。


PBRのポイント

ポイント.1
企業解散(破綻)した場合、株主に投資額が戻ってくる目安を表しています。
一般的な目安としては、PBR が1倍以下なら割安となり、投資額以上の資産が戻ってくる可能性があります。
※:会社が実際に解散した場合、手数料や税金、その他の理由などにより 確実に戻ってくるとは限りません。

逆にPBRが割高の場合、一概には言えませんが 純資産額に比べ 株式時価総額が下回っているという状況は、経営危機に面しているとも考えられます。


ポイント.2
創業当初や企業提携時は、業種によっても異なりますが、創業期の会社は借入れが多くなり、企業を傘下に取り入れる場合、相手企業の株を所有するために資金が必要となります、そのため負債額が高くなるなど、純資産比率も低なり、必然的にPBRも高くな傾向にあります。

企業提携後、資産を回復させ(PBR)を回復させている企業でも、株を長期保有していても 値上がりしない場合、投資家から注目されていない等の理由もあり、魅力的な株とは言えない場合も有ります。


ポイント.3
情報・通信業などの企業は(PBR)が高い傾向にあり、銀行業などは 低い傾向にあります。
業種別では、情報・通信や一部サービス業などは 2倍になり、銀行業では0.3倍といった水準となっています。

このことから見ても、PBRが1倍 だからと言って妥当であるとは 言えないことが解ると思います。


以上で(PBRとは?)の記事は終了です。

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