ネット証券 of 実店舗型の証券会社どちらを選びますか?

株式投資

証券口座を開設する前に知っておきたいネット証券のメリットとデメリット

証券口座を開設する際、ネット証券と店舗型証券のどちらを選ぶべきか悩むことがあるかもしれません。それぞれの特徴を理解し、自分に合った証券会社を選びましょう。

ネット証券のメリット

  1. 手数料の安さ: ネット証券は店舗の維持費や専任担当者の人件費がかからないため、手数料が安く設定されています。例えば、20万円分の国内株式を取引する際、ネット証券のSBI証券や楽天証券では取引額を問わず手数料がかかりません。
  2. 取引の手軽さ: ネット証券はスマートフォンやパソコンから取引できるため、場所や時間にとらわれず、自分のタイミングで投資ができます。店舗に出向く必要がないため、忙しい人にも便利です。
  3. リアルタイムでの情報収集: ネット証券では、提携先金融機関の口座を持っていれば24時間いつでも入金が可能です。また、PCツールやアプリを活用することで、投資に役立つ最新情報を得られます。特に株式やFXなどの投資を行う際は、常に最新情報をチェックして取引の機会を逃さないことが重要です。

ネット証券のデメリット

  1. 通信の安定性や誤発注のリスク: ネット証券を利用する際は、通信環境に注意が必要です。通信環境が悪い状態だと、ログインに時間がかかる、入力した情報がなかなか処理されないなどの問題が発生する可能性があります。また、画面の操作ミスによって誤った注文をするリスクもあります。
  2. 情報漏洩のリスク: ネット証券はオンラインで取引を行うため、IDやパスワードが盗まれたり個人情報が流出したりする可能性があります。セキュリティ対策をしっかり行い、リスクを最小限に抑えることが重要です。

店舗型証券のメリット

  1. 対面でのアドバイス: 店舗型証券では、担当者と相談しながら投資を進めることができます。投資初心者にとっては、疑問に対するアドバイスやサポートを対面で受けられるため、安心感があります。
  2. 操作の不安: パソコンやスマホの操作が苦手な方や情報収集をするのが面倒な場合は、店舗型証券も良いかもしれません。

店舗型証券のデメリット

  1. 取引の手間: 店舗型証券では、取引の際に店舗に出向く必要があるため、時間や手間がかかります。特に忙しい人にとっては、取引のタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。
  2. 手数料の高さ: 店舗型証券は、店舗の維持費や専任担当者の人件費がかかるため、購入時手数料が約1%~3%に設定されています。長期的に運用する場合、手数料が最終的な資産額に大きく影響することがあります。

過去5年間(2020年~2024年)のS&P500の年間リターン率を基に、毎月3万円ずつ積み立てた場合の資産推移を、ネット証券(例:SBI証券)と実店舗型の証券会社で比較してみましょう。

前提条件:

  • 積立額:毎月3万円、年間36万円
  • 年間リターン率
    • 2020年:18.4%
    • 2021年:28.7%
    • 2022年:-18.1%
    • 2023年:26.3%
    • 2024年:19%

ネット証券の場合:

購入時手数料が無料であるため、信託報酬(運用管理費用)のみを考慮します。例えば、S&P500に連動する代表的な投資信託「e MAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬は年率0.0968%(税込)です。

実店舗型の証券会社の場合:

購入時手数料がかかる場合が多く、一般的に投資信託の購入時の手数料は約1%~3%とされています。ここでは、購入時の手数料を2%と仮定し、信託報酬はネット証券と同じく年率0.0968%とします。

過去5年間、毎月3万円ずつ積み立てた場合の最終的な資産額は以下の通りです。

  • SBI証券(ネット証券):約247.8万円
  • 実店舗型証券会社(購入時手数料2%):約242.9万円

実店舗型の証券会社では、購入時手数料の影響で最終的な資産額が約4.9万円少なくなっています。この差は長期的に見ると福利効果にも差が出てくるため、さらに大きくなる可能性があります。

まとめ

ネット証券と店舗型証券にはそれぞれメリット・デメリットがあります。自分の運用方針やライフスタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。ネット証券は手数料の安さや取引の手軽さが魅力ですが、通信環境やセキュリティ対策に注意が必要です。

一方、店舗型証券は専門的なアドバイスや対面でのサポートが受けられる点が魅力ですが、手数料が高く、取引の手間がかかることがあります。

以上の事を考慮して、自身にあった証券口座を開設する様にしてください。
ほとんどの投資家は、複数の口座で運用している事が多いので、投資資金に余裕がある方は、複数の口座で分散投資をする事も良いと思います。

最後にあくまでも最終的な判断は自己責任でお願いします。

以上で『ネット証券 of 実店舗型の証券会社どちらを選びますか?』の記事は終わりです。

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