NISAとは⁉
NISAとは、イギリスの ISA(アイサ)の個人貯蓄口座制度を元に 2014年1月からスタートした 非課税制度で、日本のNISA(ニーサ)は(ニッポン・インディビジュアル・セイビングス・アカウント=Nippon Individual Savings Account)の頭文字をとった略称です。
2023年までの既存のNISAは、毎年1月から12月までの1年間に 金融庁が定めた一定の資金額を投資して積立て行き、一般NISAの場合ですと、最長で5年間・積立NISAですと 最大で20年の間に得た利益に税金を掛けない非課税の制度のことを指していました。
通常の投資では、元金以外に10万円の利益が出た場合、約20%の課税がかかるため 2万円が税金となり、手元に残るのは8万円となりますが、NISAの非課税制度を活用することにより、税金が引かれないことで 10万円が、そのまま手元に入る事になります。
※:現在時点での金融所得に対する税率は (所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)の 20.315% となっていて,この税率は 数千万円でも 数百円であっても 変わりません。
これまでのNISAは、ギリスの ISAに比べて 非課税機関が短い事や 年間投資枠が 少ないなどの指摘があり、2024年から あらたな制度として新NISAがスタートする事になりました。
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新NISAで変わる仕組み
新NISAでは、今までの投資できる期間である[一般NISA 5年間・積立NISA 20年間]という縛りを、無期限とする方向で検討する、恒久化(こうきゅうか)へ入りました。
それにより、5年 あるいは 20年 の投資期間が過ぎると 課税対象となっていた収益が、無期限化されることとなり 30年や40年運用し続けても、引き出すさいには[非課税]になる、とのことです。
2023年までの年間最大投資枠
積立NISAの場合 40万円×20年=800万円
これまでの年間最大投資枠は[一般NISA 5年で600万円 積立NISA 20年で800万円でしたが、2024年から[一般NISA 240万・積立NISA 120万]に変更される事になりました。
新NISAの年間最大投資枠
積立NISAの場合 120万円
この[一般NISAと積立NISA]の年間投資額 は、これまで どちらか一方の制度を利用することしか出来ませんでしたが 2023年末に終了することとなった事で、2024年から合併される新NISAでは どちらも併用投資できるようになります、その為 年間最大360万円 の投資が可能となりました。
一般NISAの場合 120万円×5年=600万円
積立NISAの場合 40万円×20年=800万円
新NISA
一般NISAの場合 240万円
積立NISAの場合 120万円
年間(一般+積立)NISAの合計=360万円
生涯投資上限は無期限で 1800万円まで
※:生涯積立額 1800万円 (内・成長投資枠[一般NISA]の場合は、1200万円)まで
2024年からの制度では、生涯積立額が最大で1800万円まで投資が可能となり、年間投資額である上限の360万円に到達しなくても、1800万円に到達するまでの何年間でも投資が可能となりました。
※:成長投資枠(一般NISA)の場合は、1200万円までとなっています。
年間の投資枠である360万円を一括投資して、年内に引き出すことは可能ですが、引出した分の金額を年内に再投資することはできません。
ただし 1800万円まで投資を終了した場合は、例えば 100万円を引き出した場合、1800万円を割り、1700万円になった場合は、追加投資として 100万円を再投資することは可能となりました。
今後予想されている[成長投資と投資信託]との大きな違いは、配当金の有無によって変わってくると思われます。
これまでの積立NISAでは、配当金が貰えない投資信託が多く 自己資金やカード決済によるポイント利用での投資に対し、一般株式[成長投資枠]では、配当金を受取型にせず 再投資を選択することで、自己資金を抑えつつ、資金を増やすことが可能でした。
このことから、今後も同様な投資設定になることが予想されています。
一般[成長投資]投資対象
上場株式
株式投資信託
ETF(上場投資信託)
REIT(不動産投資信託)
などへの投資
積立[投資信託]投資対象
各金融機関が厳選した集合体の株式、ETF(上場投資信託)や国債などの債券などへの投資
積立 ×[配当金]がもらえない
投資信託の中には、配当金がもらえるファンドもあるので、右肩上がりのインデックスファンドを一般成長投資枠で運用することにより、福利が期待できることになります。
長ければ長いほど福利がきき始めるので、ある程度配当金が貰えるようになった段階で、受取型にすることで、バイトなどをして 少し働く程度の[セミリタイヤ]などを、することも可能になるのではないでしょうか。
なかなか月に30万円の投資ができる人は いないと思いますが、年間360万円の投資ができる人は 最短5年間で1800万円の限度額を使い切る事が出来るという事になります。
既存の旧NISAのメリット・デメリット
新NISAは、2024年からのスタートですが、すでにNISA制度を始めている方にとっては、メリット・デメリットになる人もいます。
2024年から新NISAは スタートするため、すでにNISA制度を2023年まで利用して積立てた投資額は算入されること無く 非課税分として扱われます、2024年から始まる新NISAでは、新規で始める人と同様に 1800万円まで投資可能とのことなので、早く始めた人ほど お得という事になります。
1800万円の投資で出た利益とは別に、旧NISAでの投資した分の利益にも税金は掛かりません!。
2023年以内の1年間に最低でも積立NISAで40万円投資をするか、一般NISAで最大限の120万まで投資をする事により将来の資金を有利にする事が出来ます。
ただし、旧NISAでの投資の場合、非課税期間内に売却をしないと課税対象となるので注意してください。
一般NISAの場合 2027年末月まで
積立NISAの場合 2042年末月まで
2023年以降の追加投資は不可ですが、非課税もまま運用する事が出来ます。