【初心者向け】10万円から始める投資のポートフォリオの作り方

株式投資

ポートフォリオとは

投資用語でのポートフォリオとは、現金、預金、株式、債券、不動産などの資産を、まとめて管理することをいいます。

投資においては、リスクを管理するために、資産を複数の金融商品に分散することをリスクヘッジと呼び、プロの投資家も採用している重要な投資スタイルです。

ポートフォリオを確認する事で、保有している金融商品の種類や保有量が一目で分かるだけでなく、リスクに応じた資産の分散方法を迅速に調整することも可能となります。

証券会社が違っている場合にまとめて管理できるアプリです。
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10万円で始める投資の基本とポートフォリオ作成

なぜ分散投資が必要なのかというと、投資している商品が1つだけの場合、予想外の市場変動があった時に資産のほとんどを失ってしまうリスクがあります。それを避けるために「さまざまな金融商品にバランス良く資産を配分しておいたほうが良い」という考え方であり、最もリスクの少ない方法と言えるでしょう。

投資を始める際の適切な順番やポートフォリオの作成は、投資目的やリスク許容度によって異なりますが、資金が10万円程度の場合でも、適切にプランを立てれば始めることは可能と言えます。

以下では、一般的とされるポートフォリオの考え方を解説しています。

1. 投資の目的とリスク許容度を明確にする

まず、自分が投資で達成したい目標を明確にしましょう。

  • 短期で資産を増やしたいのか?(例:1年以内に数倍にしたい)
  • 長期で安定的に増やしたいのか?(例:福利効果で徐々に増やしたい)

リスク許容度(投資元本が減少する可能性に耐えられるか)も重要なため、無理せず余裕のある余剰資金で運用する事が大事と言えます。

2. NISAから始める

10万円程度の資金で投資を始める場合、つみたてNISAは非常に良い選択肢といえます。

  • 税制優遇を受けられるため、利益を非課税で受け取れる。
  • 最小投資金額が少額(毎月100円~)からでも始められるため、初心者でも負担が軽い。

3. 基本的なポートフォリオの考え方

以下の順番でポートフォリオを作成するのが良いでしょう。

    1. インデックス投資を中心にする
      インデックスファンド(例:S&P500か全世界株式)などで分散投資を行う。

      • メリット: 手間が少なく、長期的に安定したリターンが期待できる。
      • つみたてNISAを活用して毎月少額ずつ投資をする。
    2. 債券やゴールドでリスク分散
      株式市場が不安定な時に備え、ポートフォリオの一部を安全資産と呼ばれる債券やゴールドで補完しておく。

      • 債券: 資金を貸した対価として利息を付けて返してもらえる為、比較的安定した収益を得られます。
      • ゴールド: 政治的不安定や経済危機など、地政学的リスクが生じた時の対策としてリスクヘッジに役立ちます。

初期資金が少ない場合、リターン率が低いため、ここに割く資金は少額にとどめておくと良いでしょう。

  1. 個別株や仮想通貨は慎重に
    これらはリスクが高いため、インデックス投資(NISA)などで、基盤を作ってから始めるのが良いと言えます。

    • 個別株: 企業の収益率や事業計画などを考慮して、今後の見通しなどと言った十分な調査と分析が必要なため、初心者には難易度が高い。
    • 仮想通貨: 値動きが大きいため、余剰資金ができた時のみ投資を検討する。

4.  資金10万円でのポートフォリオ

以下のような比率を参考にすると良いでしょう。

  • インデックスファンド (60~80%) 例:つみたてNISAで全世界株式やS&P500を購入。
  • 債券またはゴールド (10~20%) 例:低リスクの国内債券ファンドやゴールドETF。
  • 現金(貯金) (10~20%) 突発的な出費や相場下落時の追加投資に備えて確保。
  • 個別株/仮想通貨 (0~10%) 初期資金が少ない場合は、ここに投資しないか、最小限に抑える。

資金を1年で3倍以上にしたい方への注意点

資金を1年で3倍(例:10万円を30万円にする)という目標は非常に高いリターンを求めるものであり、以下の重要な点を理解する必要があります。

  1. リスクとリターンの関係
    • 高いリターンには高いリスクが伴う:1年で3倍のリターンを目指す場合、元本を失うリスクも非常に高くなります。
    • 一般的な投資(株式、債券、インデックス投資)では、年間10%~20%のリターンが優れた結果とされることから、3倍の目標である300%は、通常の投資手法では達成が難しいでしょう。
  2. 達成の可能性がある方法とそのリスク
    以下は1年で3倍を目指す可能性がある手法ですが、全て高リスクであり、元本を失うリスクも極めて高いと言えます。

    • レバレッジ取引(FX、先物取引、CFDなど)
        • 特徴: 小さな資金に倍率を掛けて大きなポジションを持てる(レバレッジ)。
        • 例: 為替(FX)で短期間のトレードを繰り返し、大きな値動きを利用。

      リスクとして 相場が予想に逆行した場合、短期間で元本を失う可能性が高い。

    • 個別株の短期トレード
        • 特徴: ボラティリティ(値動き)が大きい成長株や新興株を短期売買。
        • 例: バイオテクノロジー株やAI関連株で一気に値上がりを狙う。

      リスクとして分析が不十分だと損失を被る可能性が高い。

    • 仮想通貨(暗号資産)投資
        • 特徴: 仮想通貨はボラティリティが非常に高く、短期間で大きな値動きが期待できる。
        • 例: 新興のアルトコイン(ETH,SOL,XRP)などへの投資
        • DeFiプロジェクトへの投資は(少し面倒だと感じる場合は、ETHに投資する事で間接的に投資していると認識できます)

      リスクとしてミームコインなどの中には、詐欺コインやそもそもプロジェクトがない、またはプロジェクトを失敗して撤退するリスクもあります。また、価格が急騰,急落をする可能性も高い。

    • 新興市場やIPO(新規公開株)投資
        • 特徴: IPO株や新興市場で急成長が期待される銘柄に投資。

      リスク: 価格が急上昇する場合もあれば、公開後に急落する場合も多い。そもそも小資金で投資ができない事が多い。

  3. リスクを取る場合の戦略
    • 少額分散投資
      • 全資金を1つの投資先に集中せず、複数の高リスク資産に分散投資する。
      • 例: FX、個別株、仮想通貨のいずれか1つに投資をする。
    • 情報収集と分析
      • 投資対象の市場動向やニュースを徹底的に調べ、予測する精度を高める。
    • 損切りラインを明確に設定
      • 損失が一定以上になった場合にポジションを閉じる(撤退)するルールを設定し、感情に左右されないトレードを行う。
  4. 注意点
    • 余剰資金で行う: 10万円を失っても生活に影響が出ない場合にのみ挑戦する。
    • 借金やレバレッジの過剰利用を避ける: 高リスクがさらに増幅され、借金を背負う可能性がある。
    • 堅実な長期投資の選択肢も検討する: 短期的な利益にこだわらず、長期的な視点で資産を増やす方法も再考してみましょう。

まとめ

資金が10万円でも、つみたてNISAを利用してインデックス投資を中心とした分散ポートフォリオを組むことで、安全かつ効率的に資産形成を始めることができます。最初はインデックスファンドの再投資型に投資をしてリスクを抑えつつ、長期的な視点で積み立てを続けるのが良いでしょう。

ある程度の資金が出来たら、安全資産と言われる金や債券に投資をし始める。
※:金(ゴールド)は、利息を生み出さない資産で、インデックスファンドに比べ比較的、リターン率が低い安全資産と言えますが、利益もそれほど期待できません。
※:債券は利回り(利子)は付きますが、受け取った利益を再投資しないと、福利効果は期待できません。

さらに、余裕が出来たら有望株を集めてファンドに投資をして、高リターンの投資をしてみると良いでしょう。

リスクの低いインデックスファンドでも社会情勢や政治、戦争などの地政学的リスクによってマイナスになる事も有るため、あくまでも投資する際は自己責任でお願いします。

以上:まこじっちゃんでした。

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