日本人に最も多い病気とは⁉
日本で最も患者数が多い病気をご存じでしょうか。 答えは 「高血圧」。実に約4,300万人、3人に1人が高血圧といわれています。年齢とともに増え、65〜74歳では63%、75歳以上では74%に達するというデータもあります。
しかし、高血圧は自覚症状がほとんどないため、気づかないまま放置されやすい病気でもあります。この記事では、高血圧がなぜ問題なのか、そして今日からできる生活改善のヒントをわかりやすく紹介します。
高血圧が増えている背景
現代の日本では、食生活の変化が大きな要因とされています。
- 塩分の多い食事
- インスタント食品や外食の増加
- 運動不足
- ストレスの蓄積
こうした生活習慣が重なることで、血圧が上がりやすい環境ができてしまいます。
軽視されがちな高血圧
高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれるほど、症状が出にくい病気です。
- 体調に変化がないため放置しがち
- 症状が出た時には重症化していることも多い
気づかないうちに血管へ負担がかかり続け、動脈硬化が進行してしまうことがあります。
高血圧を放置すると誘発する病気
高血圧をそのままにしておくと、次のような重大な病気のリスクが高まります。
高血圧と医学的に関連が深い病気(主要な関連疾患)

| 病名 | 高血圧との関係性(要点) |
|---|---|
| 心臓病(心筋梗塞・狭心症・心不全) | 高血圧が心臓に負荷をかけ、動脈硬化を進め、心筋梗塞や心不全の主要因となる |
| 脳卒中(脳梗塞・脳出血) | 高血圧は最大の危険因子。血管が詰まる・破れるリスクが大幅に上昇 |
| 腎臓病(慢性腎臓病) | 腎臓の細い血管が高血圧で傷つき、腎機能が低下。悪循環でさらに血圧が上昇 |
| 動脈硬化 | 高血圧が血管内壁を傷つけ、脂質がたまりやすくなることで進行 |
| 血管性認知症 | 高血圧で脳血管がダメージを受け、小さな脳梗塞が積み重なり発症リスクが上昇 |
| 糖尿病 | 生活習慣病として相互に悪化しやすく、動脈硬化を加速させる |
| 脂質異常症 | 高血圧と併発しやすく、動脈硬化をさらに進める |
| 肥満 | 高血圧の主要なリスク因子。肥満 → 血圧上昇の流れが強い |
◆ 高血圧との関連が限定的・間接的な病気
| 病名 | 備考 |
|---|---|
| 肝機能障害 | 高血圧との直接因果は薄いが、肥満・脂質異常症を介して関連する可能性あり |
| 大腸がん | 高血圧との直接的な因果関係は認められていない |
| 痛風 | 高尿酸血症と高血圧は併発しやすいが、直接的な因果関係は限定的 |
どれも生活の質を大きく損なう可能性があるため、早めの対策が大切です。
今日からできる高血圧対策
【1. 家庭での血圧測定を習慣にする】
病院だけでなく、家庭でも朝と夜に測ることで、自分の血圧の傾向がわかりやすくなります。
【2. 生活習慣の改善】
減塩を意識する
・1日の塩分摂取量は6g未満が目安
・だしや香辛料を活用して薄味でも満足できる工夫を
カリウムをしっかり摂る
・野菜、果物、海藻、いも類に多く含まれる
・電子レンジ調理や蒸し料理で効率よく摂取
【バランスの良い食事(DASH食)】
・野菜、果物、魚、豆類、全粒穀物を中心に
・脂質や糖質は控えめに
【適度な運動】
・ウォーキング、サイクリング、水中運動など
「少し息が弾む」程度の運動を毎日30分目安で
【節度ある飲酒・禁煙】
・飲酒量は控えめに
・喫煙は血圧を上げるため、控えることが推奨される
【睡眠とストレス管理】
・睡眠不足は血圧を上げやすい
・深呼吸やリラックス時間を意識的に作る
食事でできる対策
【血圧に良い食材】
・野菜(ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ など)
・果物(バナナ、アボカド など)
・青魚(サバ、イワシ、アジ)
・豆類(大豆、納豆、豆腐)
・海藻類(わかめ、ひじき)
【手軽なレシピ例】
・水菜とじゃこの酢の物
・ほうれん草とかぼちゃのパン粉焼き
・サバ缶と野菜の混ぜご飯
・厚揚げとひじきの梅煮
飲み物でサポートする方法
【おすすめの飲み物】
・食塩無添加トマトジュース
・オレンジジュース
・緑茶・ルイボスティー
・無糖ココア
・無脂肪牛乳・豆乳
・水・食酢飲料
【控えたい飲み物】
・甘いジュース
・炭酸飲料
・アルコールの飲みすぎ
・塩分の多いスープ類
調理のコツで減塩をもっと簡単に
・だしをしっかり効かせる
・味は表面につける
・とろみをつけて味を絡ませる
・酸味・香り・苦味を活用する
・オーブンや電子レンジでヘルシー調理
手作りドレッシングで無添加&減塩
市販品より塩分を抑えられ、素材の味も楽しめます。
【和風しょうゆドレッシング】
しょうゆ・酢・ごま油・玉ねぎで簡単に
【レモンオリーブドレッシング】
レモン汁+オリーブオイルでさっぱり
【クリーミーオニオン】
玉ねぎと酢、油をミキサーで混ぜるだけ
運動療法で血圧を安定させる
【有酸素運動】
ウォーキング、サイクリング、水中運動など
【筋力トレーニング】
スクワット、腕立て、チューブトレーニングなど
無理なく続けられる運動を選ぶことがポイントです。
まとめ
高血圧は自覚症状が少ないため見過ごされがちですが、放置すると重大な病気につながる可能性があります。 しかし、日々の生活習慣を少しずつ見直すことで、血圧のコントロールに役立つことが期待できます。
できることから一歩ずつ。 今日の食事や運動、調理の工夫が、未来の健康につながります。

