コレステロール値を下げる腸内細菌を発見!

コラム

1984年6月17日の新聞より

一人の体内に約100兆個いるといわれる腸内細菌の中に、動脈硬化症の原因物質のコレステロールやトリゲリセライド(中性脂肪)の血清値を低下させる菌が存在する事を民間企業の研究所(河合康雄科学研究所)や東京警察病院などの共同研究グループが世界で初めて見つけ、この菌を応用した治療、予防薬の開発に乗り出した。という記事が有りました。

内容をかいつまんで説明すると、

人間の体内に元々、共生している腸内細菌の約400種類、100兆個以上の中から有用な働きをする特異な菌を選別検査を1年半かけ抽出した結果、ストレプトコッカス・フェカーリス菌の一種に、動脈硬化症の危険信号と言われる血清中の高コレステロール値、高中性脂肪値を低下させる菌を発見し、その菌を培養して、菌体の有用成分を抽出して粉末を作り 実験を開始する為に、

コレステロールを混ぜた飼料(しりょう)をウサギに4週間食べさせ、コレステロール値を高くした状態(動脈硬化症)のウサギを作り出し、粉末を餌に混ぜて食べさせた結果、8日ほどでコレステロール値が半減し、15週間で正常値に下がったと言うことがわかりました。

一方で、粉末を混ぜたエサを与えられていなかったウサギのコレステロール値は、28日後に半減し、正常値に戻るまでに32週間もかかったとのことです。

この粉末で動物実験を行った結果 問題ないと判断した、研究グループは、ボランティアの4人にも 約1年半 毎日飲んでもらったところ、人体には何も問題なく、また、コレステロール値、中性脂肪共に正常値域を保ち、人体への副作用等も無かったとの事でした。

この研究結果を元に、粉末の菌体をさらに細かく調べたところ、分子量約3万のタンパク質がコレステロール値を、分子量約1万4千の多糖類が中性脂肪値を低下させることがわっかった、さらに2種類の菌が菌体内で生成されていたという事です。

この粉末実験と並行して、警察病院では、コレステロール値の高い患者83人を対象に腸内のストレプトコッカス菌の数を検証した結果、菌の数が少ない患者ほど コレステロール値が高いことが判明した。 という内容の記事でした。

この記事の発表前から、予防医学の研究を重ね続けた科学研究所では、生きたままの生菌体はヒトの腸管に入って胃の(胃酸)によって50%~70%死滅してしまうという結果に対し、

死菌体は、生きたままの菌ではなく 物質である為、河合康雄氏らが発見したエンテロコッカス・フェカリス・カワイ株は、全ての毛細血管やリンパ球などから吸収され、血管を通してヒトの体の隅々まで浸透して行く、という事までたどり着いたとの事でした。

毛細血管の長さは約10万km(地球2周半)するほどの長さであり、身体全体を通ることから、カワイ株は様々な病気に対して治療や予防の効果のあることも判明してきたのです。

そんな乳酸菌カワイ株を使用したサプリメントが「乳酸菌 カワイ80」や「乳酸菌 結YK622」といった商品です。

主に『リンパ系・神経系・血液循環・アレルギー・臓器関連・脳』
といった人体の健康予防が期待できるとされる死菌体の乳酸菌ですが、2003年から、カワイ製品シリーズを販売開始をして、15年たった現在でも、あまり知られていないサプリメントですが、その効果に驚いているユーザーも多い様です。

ちなみに、1984年にエンテロコッカス・フェカリスを発見し発表したさいに、河合康雄博士が在籍していたのは、㈱アドバンス開発研究所という事から、その後、ニチニチ製薬に移り2003年に株式会社:河合乳酸球菌研究所を設立ています。

という事は、この3社の製品には、エンテロコッカス・フェカリス菌を元に使用されている製品があるという事になるのではないでしょうか!

しかし、エンテロコッカス・フェカリス菌が世に出てから10年以上も経つことから、3社共に方向性や独自の開発を行っているので、多少なりとも成分に違いもあると思いますが、健康を予防するサプリメントであることに変わりはありません、興味の有る方は、1度試してみてはいかがでしょうか!

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